ホテル近くの愛河は「台湾のセーヌ川」だそうだ。夜は青色LEDが木に付けられ、提灯も吊るされにぎやかだった。河岸には遊歩道があり散歩している人や、のんびりと釣りをやっている人もいる。
今朝もホテルを8時に出発、すぐ市内の土産物屋に寄る。街はちょうど通勤時間でヘルメットを被り、カラフルな防塵マスクをした人のバイクが走る。

海岸に沿って東に向かう。この海は南シナ海。道の両側は細い幹のビンロウ椰子の林が多い。この椰子から作ったビンロウは、道路沿いの屋台で売られている。噛みタバコのように噛むと眠気覚ましになるそうだ。
山の中を通って太平洋側に出た。今度は北上し台東へ。この付近は果物の産地らしく、道路際でもいろいろ売っている。途中に立ち寄った店で買った果物は梨の味がした。
しばらくして海岸から離れて内陸に入り、鉄道と併走するようになった。鉄橋、踏切りや駅の近くを通過する。列車の本数は少なくてなかなかやってこない。2時間ほどの間に客車を引いたディーゼル機関車気動車とすれ違った。台湾の鉄道は日本の在来線と同じレール幅で、日本製の車両もたくさん走っている。
途中、夏至に太陽が真上を通る北回帰線の標識に立ち寄った。芝生のきれいな公園になっている。この辺りは台湾でも食味のいい米が取れる土地で、道路沿いは田んぼが広がっていた。田んぼは田植えが終わったばかりだ。台中では田んぼはまだ水が入っていなかった。東と西でずいぶん違うようだ。
夕方、阿美族文化村に到着。民族衣装に身を包んだ男女20人ほどが、中央の舞台(石を敷き詰めた床)に入れ替わり立ち代り出てくる。山狩り、農作業や結婚式などの歌と踊りが続く。公演時間は約1時間。
花蓮のホテルへ入り夕食。今日もいい天気だったが、ほとんどバスで移動していた。