気球からカッパドキアを見る



ゴンドラに乗り込んだ人達がじっと待ち構えている中、気球はゆっくりと浮き上がった。バーナーのゴォーという音が一段と高くなる。気球の中に吹き込まれる炎は3メートル、いやもっとあるかもしれない。このゴンドラには25人くらい乗っていると思う。


バーナーは4個あり、点火する数や炎の向きで高さや方向をコントロールしているようだ。時々バーナーの音が数10秒響く。他はほとんど音がない世界だ。
ホテルを出るときに他のツアーの人から声をかけられた。「気球ですか。昨日は8時まで待って中止でした。飛ぶといいですね!」
今日は快晴無風。文句のつけようがない天気だ。

5時過ぎにホテルから気球会社に移動、受け付けが終わると軽食が出た。その時から「オカン」という言葉がよく出てきた。小型バスに乗って気球の所まで移動。やっと「オカン」は気球パイロットの名前だとわかる。
気が付くとカッパドキアの奇岩の上空にいた。まだ上昇をはじめたばかりの気球も見える。たくさんの気球が周りにいて、ゆっくりと移動してゆく。


下界では台車を引いたトラックやバスが列をなして走っている。着陸場所で待ち構えるために気球を追いかけているのだ。
だんだん高度を下げた気球は牧草地に止められた台車の上へぴったりと着陸。スタッフが待ち構えていて空気を抜きながら気球を横に倒す。台車にゴンドラを固定してから降りた。飛行時間は約45分。


気球を畳むのを手伝い、クルーが用意してくれたシャンペンで乾杯。飛行証明証を貰った。いやーよかったなあ!


ホテルに戻って朝食をすませてから出発。一般家庭として使われている洞窟住居を訪問したりしながら北上、アンカラに向かう。走行距離は約280キロ。